一般的なメンタルクリニックや精神科・心療内科の外来では、5分診療、薬を出されるだけで話を聞いてもらえないという訴えをよく耳にします。さらに、訴えに応じて薬が増えてしまい、受診前よりも状態が悪くなることも頻繁にあるようです。
本来、心の病気に対する生物学的な治療である薬物療法は、骨折に対するギプスや松葉杖の役割とみなすことができます。 心の病気からの回復には、リハビリテーションである精神療法が必要不可欠です。
しかし精神療法は実施できる医療機関や治療者が限られているため、実際の臨床では薬物療法偏重主義にならざるを得ない悪循環が指摘されています。
こころの健康クリニック芝大門では、院長がこれまでトレーニングを受けた対人関係療法を中心に、少量の薬物療法や漢方薬を併用し、メンタル産業医としての視点を活かしながら、心が本来持っている力を取り戻し、生きづらさ解消して働き続けられるための、患者さん一人ひとりに合ったオーダーメイドの治療を一緒に考えていきます。